嬢曰く

今年の春に大学を卒業し昼の仕事に就職した「嬢」は出勤頻度が下がったが今宵は久々の出勤日となっており俺も押っ取り刀で駆けつけた。
おっとりというとなんだかゆっくりしているようだが意味としては急いで参上したということだ。
嬢の近況を伺うと、最近職場で困ったことがあるという。
職場にいるアルバイトの男と仲が良くないというか一方的に嫌われているらしい。
なんと小さい男かと思うが、聞けばそのアルバイトの彼は嬢と同い年で、しかも同じ大学出身だという。
彼は在学中からその職場でアルバイトをしていて、その会社に正社員として就職希望していたが内定が出ずそのままアルバイトを続けることになった。
一方、嬢は、正社員として今年の四月から働き始めたということである。
「同い年」かつ「オナ大(オナニー大便の略ではなく同じ大学という意味である。ってさっき説明したが。オナニー大便とはオナニーしながらフィニッシュで大便をひねるという趣向のことである。それは説明するな)」でありながら、こっちは「正社員」であっちは「アルバイト」、しかも職場的には「後輩」と「先輩」、ということである。
はあ、すげえ、すげえなあ。感心仕切りである。聞けば嬢の勤める会社は大阪で新人研修を行うというし、そこそこの規模の会社であるようだが、だったらそこはそういう気まずいことがないように二人を引き離せよと人事部に言いたい。これは酷い。アルバイトの経歴なんてしったこっちゃないのか? さらに酷い。
それにしても・・・嬢はまあそれなりに可愛いというか俺好みの顔をしているが話をしていてもそれほど頭が良いというか仕事が出来そうには思えないけどなあ。アッパラパーなロリ顔アホ声だし。まあ学生時代から夜の仕事で接客業を学んでいれば周りのボンクラ男子よりは面接で有利だったのは間違いないだろうが。
アルバイト君が嬢を見て「なんでこんなアッパラパーなロリ顔アホ声の女が正社員で、学生時代からバイトして職種理解と志望動機が完璧な俺がアルバイトなんだ・・・」と暗い感情が渦巻くのもわからなくはない。まあでも器が小さいというか、俺だったらバイトやめるなー・・・。