スタバでモテ自慢してた隣の席の女がブスだった。

今日、俺がスタバでコーヒー飲みながら資格試験の勉強してたら隣の席に男女二人組が座っていた。
彼らは大学時代の旧友同士のようで、共通の友人の結婚式で流すビデオレターを撮影するために久しぶりに再会したようだったが、用件とは関係なく大学時代の思い出話で盛り上がっていた。

ふと、「私、噂の絶えない大学生活だったわー」と言い出す女。
「そうだねー」と軽く同意する男。

要するに女がモテモテだったということらしい。
うわーこいつらリア充か。僕が大学時代一切接点のなかったリア充さんか。

「一年生のときに、1、2、3人…」と何やら指折り数えだす女。何をカウントしてるのかと思ったら、大学時代に付き合った男とか、告白された男とか、片思いされた男とかを数えているらしい。
そんなことを臆面もなく公衆の面前(っていうのか?)でできるとはさすがリア充
「まー、私って好きな人がいないときに言い寄られると意外と付き合っちゃうしー」
「後輩のあの子には悪いことしたかなー。結構一緒に遊んで勘違いさせちゃってたかもしれないけど、私が他にいいなと思ってた人と上手く行って付き合っちゃったから。傷つけちゃったかも」

ああ……。なんだろう。なんだこいつは。何て傲慢なんだ。ひどいビッチだ。でも、きっとこんだけ自信満々でモテモテなことを語っているのだから、多分普通に綺麗なんだろう。生まれながらに容姿に恵まれたのなら、その傲慢も致し方あるまい。美人には傲慢が許容される。何故なら男は綺麗な女の人は見ているだけで幸せな気分になるからだ。話を聞いている男も、ヤれるわけでもない(彼氏でもない)のにこんなくだらない話を聞かされてご苦労さんって感じだが、まあ綺麗な女の人と一緒にコーヒーを飲めるだけいいよね。……そんなことを考えながら、聞いていた。

で、隣の席の人の顔をじろじろ見るわけにもいかないし勉強しないといけないのでずっと本を読みながら聞いていたのだけど、彼らが長々と話しこんだ後、店を後にして一旦外に出てから何故かまた店に戻ってきたので、店の入り口を向いて座っていた僕は正面から顔を見る機会を得た。

……普通に、ブスだった。

いやこの普通のっていうのは、たとえばあまりにも容姿に恵まれなさ過ぎて全く現実が見えなくなったんだろうなあって想像できるほどのデブスだとかじゃない、ということだ。なんだろうか、そこかしこにいるだろう、たとえばクラスで女子のランクを分類した時に、普通に下層階級に分類される程度のブス。かといってその中でさらに突き抜けてブサイクだという程の決定力はない。うん、まあしょうがない、別に生活に支障をきたすほどのブスじゃないし、とりあえず来世に期待だね、という感じ。……あれ、おっかしーなーさっき俺が耳で聞いて頭に描いていたのは、姉CANとかに出てくるような感じのこうズバッとしたOL的な感じのそれなんだけど。こう、彼女にはしたくないけどAVは借りたいみたいな感じの強気美人をイメージしてたんだけども。これなんかおかしくないですか? どういうことなんだ? これは……何が起きたんだ!? 俺の横にいたはずの性格の悪い美人が、いつのまにか性格の悪いブスに……。なんかこんな足元がグラグラする現象、伊集院光トークであったような……。

あーなんかすごいグダグダでうまく書けなかったけど、とにかく今日そんなことがあったとさ。